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2009-08-05

死ぬときに後悔すること25


ちょっと驚きのタイトルで、なぜこんな本を読んでいるのだろうと思われる方もいるかもしれませんが、決してネガティブな思いで「死」を考えているわけではありません。

この世に生まれた誰もが、いつかは迎える「死」という現実。

著者の大津氏は、私よりも一つ年上の終末期医療の専門家である医師なのですが、著者がこのような形で私たちに届けてくれたメッセージを深く受け取り、悔いのない人生を送ろうと思います。

Reef Diary ~日々成長していかなきゃね!~-死ぬときに後悔すること25

■死を意識しつつ、いかに生きるか

 「死ぬときに後悔すること」と聞いて、どのようなことを思い浮かべるでしょうか。

 「たばこを止めなかったこと」「他人に優しくしなかったこと」「故郷に帰らなかったこと」「会いたい人に会っておかなかったこと」など、人は死を前にすると、人生を振り返り、さまざまなことに後悔するといいます。

 1000人の死を見届けた終末期医療の専門家である医師は、そこに一定の共通項があることに気づき、人が死ぬ間際に後悔することを25にまとめました。

 「薬で体の苦痛は取り除くことができても、心の痛みをやわらげることは簡単ではありません」

 終末期の現場に何度も立ち会ってきた医師だからこそ、その言葉には看過できない重みがあります。

 死に触れる機会が少なくなった現代では、自らの死を想像することも難しくなってきています。それでも死は誰にでもおとずれ、いざそのときとなると、もう健康なときと同じように思考することも、動くこともできなくなっています。

 「死の間際に後悔しないためには、健康なうちから死を意識して、人生を充実させ、準備しておくしかありません」と著者はいいます。

 本書には「後悔しない人生を歩んでほしい」という切実なる願いが込められています。心の苦痛を訴える終末期患者と真摯(しんし)に向き合ってきた著者がつづるメッセージからは、「死を意識しつつ、いかに生きるか」を学ぶことができます。(致知出版社・1575円)

(致知出版社書籍編集部 高井真人氏の書評より)

「死」は人生の終わりではないと思う。

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